りんの婚活絵日記

30代マッチング事情のリアル

BBQ後のお呼び出し

さてさて、冷め切っている蒼くんとのお話の続きです。


無事に終わったかのように見えた、りんの家族のBBQ。


それから数日後、母親からの連絡が。


「話があるから、うちに来なさい。」


…うん、本当は少し気になってました。

気がつかないふりをしていたけれど、母親が蒼くんを気に入ってはいないことに。

そしてその自分の思ったことは、声に出さないと気が済まないという性格も知ってます。

流石にこの人のムスメを30年以上もやっていれば、感づきます。


初対面で気に入ってくれなくても良いと思ってました。

徐々に良さがじんわりわかってくれれば。

いや、母にはわからずとも、ムスメにとっては良い人なんだなーしょうがないなー、と思ってもらえたら十分でした。


でも母はあの男は嫌だといいたい。


後になると余計に気分が嫌になるので、さっさと終わらせようと思いました。


でも毎週末基本的に蒼くんと会っているため、わざわざキャンセルして母親に会いに行くことになります。


蒼くんに連絡すると、当然、なんでこの間帰ったばっかりなのに、何故かと聞かれました。


嘘をつくと、その回収にまた嘘を重ねなければならず、良い言い回しも思いつかず、正直に伝えました。


「お母さんがね、何か話あるんだって。」


蒼くんも、自分が良く思われていないと気づきました。


…ごめんね。


そうして私は次の休みに、母親に会いました。


案の定、な展開でした。


母「話って何だかわかる〜?」

(薄ら笑い)


凛(何だそのテンションは…)

「蒼くんが、気に食わなかったんでしょ?」


母「流石ムスメだねぇ。笑

でも別れろって言いたい訳じゃないんだよ。

あんた、あの子と結婚するつもりなの?」


今すぐではないが、良い人だと思ってるし、結婚を前提にお付き合いしていることを伝えました。


蒼くんは私より一つ年下ですが、「あの子」という呼び方が、さらに幼く見えているのだろうと感じました。


昔から、世間に対しても、子どもたちに対してもダメ出しの多かった母。

自分の考えがいつも「正しく」、「普通」であり、そうでない光景に出くわすと「それはあの人がおかしい」と言わないと気が済まない人でした。

今、振り返ってみれば、あの頃は母親も大変だったと思います。

でも子どもたちも大人になったら、だいぶ丸くなってきました。


そんな母の、この日の主張です。


・あの子は良い子かもしれない

・でもあの子じゃなくてもいいでしょ?

・あの子〇〇のアレルギーじゃない?(後日確認しましたが違いました)

・長男一人っ子じゃなくてもいいじゃん

・あの子、年収低いでしょ?

・緊張してたんだろうけど、気が利かないよね

・他に良い人いないの?

・別の人とも同時に付き合ってみたら?

・あの子のどこが良いの?

・あの子と結婚したら、あんた苦労するよ

・なんか周りが見えなくなってんじゃないの?


一つ一つに反対して、「でも」とまた被せてくる母親。私が言葉で勝てるほど、蒼くんの安心材料はありませんでした。母親にも論破できるほどの理由はありませんが、同じ言葉を繰り返し言われていました。そして、「結婚はボランティアじゃない」とも言われました。


母親はとりあえず主張してすっきり。「別れろって言ってる訳じゃないからね〜」と、念押し。


ムスメの将来を心配してくれているのはわかります。できるだけ苦労しないで幸せになってほしいと思うのは親として当然でしょう。

蒼くんよりもっと頼もしくて、気が利いて、収入もよくて、長男じゃなくて、一人っ子じゃなくて、何のアレルギーもない人と、ムスメが出会い、結婚して幸せになれると信じています。


「お母さんは高望みしすぎなんだよ!

私が若くてモテモテだったら、選び放題かもしれないけど、私は残念ながらそうじゃない。若い時からそうじゃない。

今、蒼くんと別れるつもりはない。

でも、今後もし別れたとしても、お母さんの望み通りの男なんて、一生連れてくることなんてできないから、諦めて!」


そんなことも、

そんなことを言うムスメも、

親不幸かもしれません。

でも、これ以上、期待していないでほしい。

あなたのムスメは残念ながら、あなたが思っているほどモテない。


蒼くんは優しくて一緒にいると楽しくて、安心する、それ以外、蒼くんのいいところをまともに言えなかったです。

蒼くん、ごめんね。

お母さん、ごめんね。


どっちにも、ごめんって、

私は誰のことも喜ばせられないのか?


そして、この後、蒼くんに何を話したか聞かれ、質疑応答形式で、ザックリ答えました。

二人とも、どよーん。。。


障害があるからこそ盛り上がる、なんてことはなく、二人でどよーん。


だけれども、後から、あの時母親が言っていたことにも納得してしまうのでした…。