蒼くん、さようなら。
さて蒼くんと、
擦り合わせができない話の続きです。
学生時代に病気になった蒼くん、
30代半ばになった今では健康で
普通に社会人生活を送れています。
だけど、「もしかして、蒼くんの中では学生気分のままなのでは?」と不安に思うことが度々ありました。
それまで不思議だと思っていた違和感が、この話し合いにより、私の中では別れへの決定打になっていきました。
高校時代の話を楽しそうにする蒼くん。
(今の仕事は楽しくないのかな?社会人になってから、あんまり新しいお友達いないのかな?
ま、よくあることだよね?)
学習塾に敏感な蒼くん。
「あ、この街には〇〇塾があるんだね!〇〇塾は◻︎◻︎塾と違って、授業がね…」
(その業界でもなければ、進路を考える子どもがいるわけでもない。どうでも良くない?)
家にたくさんの大学受験参考書がある蒼くん。
凛「え?何でこんなに持ってるの?」
蒼「ま、昔の亡霊かな。」
(本当にそうだよ!)
蒼「これ、けっこう面白いし、この構成がね…」
(まだ語るの?!)
漫画が好き、テレビが好き、その程度の大人はたくさんいますが、こんなに学習塾やらに詳しい人は業界の人だけだと思うのです。
そして、結婚や将来について漠然とした夢を見ているのが、現実の自分の歳を受け入れず、地に足がついていないように感じてしまうのです。
「自立したい」と言いつつ、母親に依存しているように見えて、行動が伴っていないように見えてしまいました。
だから私は、一緒に苦楽を乗り越えていく自信を失ってしまいました。
私たちは、もうそんなに若くない。
もう子どもだって産めるかどうだかわからない。
それは女性の私だけでなく、男性も年齢が関係あるんだよ。(簡単なデータを検索して見せました。)
当然親は先に年取るし、ウチの親だってもうこの歳なんだよ。
たまたま見た不妊治療に苦労するドラマの話(フィクション)をして、怖いと感想を言いました。
蒼「みんながそうとは、決まったわけじゃないでしょ?」
データの確率見た?
低収入で子どもを産んだ人がどういう節約をしているか(実話)を読んで、話しました。
蒼「へぇ〜、すごいね」
完全に他人事ね。
話せば話すほど不安になってしまう。
…ごめん、私、やっぱり蒼くんとは生きていけない。
蒼くんは優しいし、一緒にいて楽しかったから、苦しいけど、もう終わりにしよう。
私から切り出しました。
蒼くんは最初、私がマリッジブルーみたいなものになったのだと思ってました。
理解してもらえなかったので、酷い言い方をしました。
「やっぱり自分より収入のある人じゃないとダメだって、今更気づいた。ごめん。」
本当は収入が自分より下の人だって良かった。
でも、それに見合った生活をする覚悟がある人、どうにかやっていく努力をする覚悟があることが前提だった。
でも蒼くんにはそれは無い…。
上手く説明できなかったし、傷つけただろうけど、これで別れたいということが、わかってもらえました。
もし蒼くんと一緒になったら、
仕事を頑張って稼ぐのも私
家事をするのも私
妊活を頑張るのも私
周りの人と関係を作るのも私
そんな風に思えてしまいました。
私、そんなに頑張れない…( ; ; )
蒼くんは「好き同士だったら、何とかなるよ!」と言ったけれど、じゃあ、あなたは何ができる?どうやって乗り越えるの?
その答えが得られなかった…。
私が何を求めていたのか、はっきり蒼くんに伝えられたか、自信は無いです。
でも蒼くんには、それを解決できる、前向きになれる答えは言えなかった…。
蒼くんは優しくて楽しかったから、本当に悲しいけれど別れを決断しました。
今までありがとう。
私から別れを切り出して、ごめんね。
ここまで、どこか上から目線で蒼くんのダメ出しをしてしまったけれど、改めて自分のことも振り返りました。
私も子どもっぽい。
中身が幼い。
ひょっとして、だからいつも上手くいかないのでは…と。
私は蒼くんのように大学受験に関するものは無いものの、自分では学生時代から大して成長している気がしないのです。
洋服も地味な色だけど、フリフリ。
このフリフリデザインって、この歳で着ていて良いのだろうか?
この膝上って、OKなラインなのだろうか?
同世代の友人で、こんな服着ている子はいないような…。
社会人になって何かなし得ただろうか?
スクールに通った時期もあったけど、スキルを身につけたというより、お金のかかる娯楽になっていただけではないか?
この歳まで家事は苦手で最低限のみ。マイペースな一人暮らしで生きてきて、人と生活できる包容力はあるのだろうか?
貯金のペースも遅く、同世代平均より無いよね?
友達には株式投資や不動産投資をしている子もいるけど、私は大丈夫?
日々がいっぱいいっぱいで、長期目線なんて無いけれど、本当に成長なんてしてなくない?
時事ネタを出されるとついていけてないし、ましてや自分の意見なんて無いよね。
いつかステキな男性が見初めてくれて、結婚できるよね。
(そんな外見磨きもしてないけれど)
え?
私、本当に子どものままの気分じゃない?
やばくない?
これまで付き合ってきた男性は割とダメンズでした。
だからこそ今でも独り身です。
私がダメだから、ダメな男性としか出会えなかったのではないか?
これ、有力な仮説ですよね。
やっぱり同類を引き寄せてしまっているのでは?!
かといって、今すぐ何かを変えられるわけではない。
だけど、変わりたい。
そうこうしているうちに、順調に歳だけはとっていき、どんどん婚活に不利になっていく…。
だから、婚活と自分磨きを平行してやっていきます!!
蒼くんのことは、たくさん泣きました。
もう泣き飽きました。
泣いたって人は変えられないし。
変えられるのは今、自分、そして未来!
辛い別れを忘れられるのは、
やっぱり新しい男って言うし。
前向いて、また婚活再出発します!!!